4月投句「卯の花腐し」
卯の花腐し山間の拓けて別れ道
卯の花腐し人生は大波小波
歩き出す無人駅から燕飛ぶ
濃い薄い新茶か古茶か季節ゆく
山間に白く点れば卯の花腐し
4月投句「卯の花腐し」
卯の花腐し山間の拓けて別れ道
卯の花腐し人生は大波小波
歩き出す無人駅から燕飛ぶ
濃い薄い新茶か古茶か季節ゆく
山間に白く点れば卯の花腐し
今月のオンライン句会投句の講評
<総評>
今月は「桜草」のお題だったため、投句が春らしく明るい句が多く感じました。今年もやっと動き出した感じですね。春はやはりすべての生き物に希望を与えてくれる季節ですね。
3月の点盛りの結果
1点句
東風吹いて洋服選ぶ迷う朝
桜草ものいいたげにほろりはらり
春の旅台南街の鉄窓花
九十九里白波寄せる桜東風
2点句
強東風やもつれ乱れしロングヘアー
親離れおたまじゃくしの川のぼり
城南宮小雨に煙る枝垂れ梅
4月の投句一覧
花影の湯に溶けてゆく日々の憂さ
卯の花腐し山間の拓けて別れ道
山笑ふ女体居並ぶ露天風呂
卯の花腐し人生は大波小波
移りゆく時惜しむ午後花曇り
歩き出す無人駅から燕飛ぶ
卯の花腐しポストに年金定期便
濃い薄い新茶か古茶か季節ゆく
コーヒーを淹れて卯の花腐しかな
山間に白く点れば卯の花腐し
オンライン句会はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194
No1ブロック
手を合わすお地蔵様の顔に蜂
お地蔵様は可愛いですね。作者がお地蔵さまに手を合わせているとそのお地蔵様の顔に蜂が来てとまったという俳句ですね。5月は子供の日があるので、なおさらお地蔵様が気になります。お祈りする作者の優しさが感じられます。
No2ブロック
願かける音羽の滝の水温む
滝の水は夏には冷たくて涼しいのですが冬は厳しくその水が春になり少し温くなるという俳句は珍しいですね。清水寺の音羽の滝の水を飲みに行かれたのでしょうか?面白いです。
No3ブロック
よちよちと小雀一羽駐車場
とても可愛らしくて微笑ましい句です。都会では意外に自然が残る駐車場に子雀が来ている姿が楽しいです。優しい俳句ですね。
No4ブロック
房総の潮風うける花見酒
お花見に一杯、千葉の海と桜の絶景ですね。どこのお花見でしょうか館山かな?九十九里あたりでも海沿いに河津桜が美しい街道がありお花見で賑わっていますがその辺なのかなぁ?素敵な俳句ですね。
No5ブロック
水温むをのこもすなる厨ごと
はるになって、今の時代は男子でもグルメな人は自分でなんでも料理しますね。男性の方が上手いことも多いです。コックなのかな?
春らしい句が多くて選句も楽しいですね。桜の開花が遅かっただけに花見の時期が長く、雨の花や花吹雪や桜蕊のはいくなど、いつもより様々な角度から桜や春の句を詠むことが出来たと感じました。
4月の投句一覧
旅先の水温む朝ししおどし
手を合わすお地蔵様の顔に蜂
ため息も吹きこみ青きシャボン玉
水温む虚像に笑みを促され
新樹蔭(かげ)病の癒えて深呼吸
水温むひょんと跳ね飛ぶ水溜り
願かける音羽の滝の水温む
平穏な日々に感謝の花見酒
春愁の守り袋を結直す
此はもはや空気のように水温む
水温む飛沫(しぶき)とばして洗う顔
両の手の十指に朝の水温む
銀閣寺侘び寂びの中さくら色
一年生制服の袖手を隠す
蟇穴を出て歪みたる鏡かな
水温む血肉温むは今すこし
よちよちと小雀一羽駐車場
水温み朝は晴れ晴れ水仕澄む
まぁだだよ今年の桜かくれんぼ
房総の潮風うける花見酒
軒先に猫が住みつく菜種梅雨
思春期の跡に染みるか水温む
囲碁教本父の書き込み紙魚(しみ)の跡
スイッチを入れず蛇口の水温む
ほっと一息し週末の夜桜
草萌ゆる復興祈るコンサート
水温むをのこもすなる厨ごと
溜め池に藪蚊の憩い水温む
五月雨てどこに忘れたジャンプ傘
迷い猫くるりと逃げる蜂の音
(4月末〆切り分)
4点句
初桜待ちくたびれて開く宴
3点句
みどり児の光さす方初桜
2点句
初桜ひとつ前の停留所
駘蕩と野草商う野猿園
初桜見るたび思う過ぎし日々
初桜歩みも時もフリーズして
1点句
買ってこい辛口清酒桜餅
雨の町切なく淡く初桜
初桜すりきずほどの傷心も
10年の時を耐え抜き初桜
医院訪う多くのひとの初桜
灯されて沼暗くなる初桜
われ二度目母には初の桜かな
恋猫のわたしはシャミという名前
夕べまだ莟のままで桜待つ
初桜くぐり今年の記念とす
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4月の兼題「水温む」
寒さがやわらぐと、太陽が暖かく沼や池の水に当たり、水が温くゆるんでくること。
今月の一句添削コーナー
4月の今月の一句
4月の主宰出句「山桜」
山桜まだ見ぬ海を臨むよに
角島へ橋の雲より山桜
山桜瀬戸の小浜の大漁旗
巌陰の伝説偲ぶ山桜
時忘れ寄せ来る波を桜貝
No1ブロック
小山にも一樹りっぱに山桜
小さな山に一本の桜の木が凛々しく咲いている姿が目に浮かびます。どこか時代を越えた映画のワンシーンのようですね。
No2ブロック
登山客頭上に舞い散る山桜
コロナ明けの清々しい山の空気に桜が舞い落ちてくるなんて、素晴らしいですね。なかなか体験できませんが、東京では高尾さんあたりでも案外登山が出来ると聞きます。気持ちがよさそうなコロナ明けらしい一句です。
No3ブロック
山桜啄むすずめ一羽二羽
啄むという表現がどこか俳句らしい高原のような句ですね。雀などの小鳥や虫は、桜の花の蜜に寄ってきます。勿論、蝶もいますね。そんな春の優しい長閑な一齣が目に浮かびます。
No4ブロック
山桜麓から村ひと続き
「山笑う」という季語がありますが、山の麓から村まで山道が村へ降りてくるのでしょうか。山桜が自然に自生している山の笑うような景色から村へと続く道の両脇に植えられた桜の並木道までどこまでも続いているような春らしい田舎の農村なのでしょうか。暖かさを感じて素晴らしいです。
No5ブロック
紅の天女降り立つやまざくら
美しいですね。お能の天女の羽衣のようです。山桜は白っぽいものが多いのですが、この山桜は赤く染まりくれない色にみえるのでしょうか。それとも夕焼けに染まり日の暮れに天女の幻を見ている句なのでしょうか。美しいですね。
お題の影響か、古風で美しい句が多く感じました。今年は桜の開花が記録的に早く、山々が美しく彩られて春らしい光景が多かったようです。
少し投句が少なかったので残念ですが、来月はもう少し投句が増えますよう、お待ちしておりま~す。
小山にも一樹りっぱに山桜
山桜のぼり下りで観る景色
山桜まだ見ぬ海を臨むよに
散り敷きて花びら纏う山桜
登山客頭上に舞い散る山桜
角島へ橋の雲より山桜
山桜啄むすずめ一羽二羽
ふもとより空へと続く山桜
山桜瀬戸の小浜の大漁旗
山桜麓から村ひと続き
いくたびも向かう吉野の山桜
巌陰の伝説偲ぶ山桜
紅の天女降り立つやまざくら
上り坂ひと息ついて山桜
時忘れ寄せ来る波を桜貝
2点句
波一つ立たぬ浄土や春の海
二胡の音のせて浜風春の海
引き潮にゆるく弧を描く春渚
春の川滔々と鳥の影映す
1点句
春の海眺める親子のシルエット
潮風に別れの船出春の海
春の海風に合わせて波の音
春濤や指さし数える伊豆七島
春の浜海草絡む忘れ舟
旅に出てバス来ぬ停車場長閑なり
春の海S字模様の絶え間なく
オンライン句会LP画面はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194