3月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

<総評>

今月は投句が少なく残念です。年明けは私が喪中で大変な時期だったので、どうも皆様の投句も少なかったようです。徐々に持ち直すよう願います。

 

2月の点盛りの結果

1点句

燕来る小さな駅のホームにも
ランナーを見守る桜一分咲
春一番吹かれ立ち向かい大笑い
この場所にまた来ているねつばくらめ
抜け道を知っているのか燕来る
風を背に闊歩する我つばくらめ
氷上に立つ子と戯れ湯気が立つ
晴天に黒き矢印つばくらめ
時刻表見上げる先に燕来る
燕来る今日はマラソン日和なり

3月の投句一覧

東風吹いて洋服選ぶ迷う朝
花見酒見知らぬ一とも「かーんぱい」
いつ咲くや気持ち急かせる花便り
桜草ものいいたげにほろりはらり
強東風やもつれ乱れしロングヘアー
風に舞う桜の花びらスローモーション
老木や幹にひっそり咲く桜
通学路ゆく児卒業桜草
春の旅台南街の鉄窓花
舞う桜甘き記憶のワンシーン
九十九里白波寄せる桜東風
桜草小さな小鉢買い帰る
ささやかに祝う米寿の三月尽
親離れおたまじゃくしの川のぼり
目黒川桜花に集う花の宴
桜草濃いも薄いもピンク色
銀世界箱根連山包みおり
耳澄ます木々の芽吹きの聞こえる日
城南宮小雨に煙る枝垂れ梅
欄干や枝垂れる枝の桜咲く
笑顔には迷いが消えて桜草

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2月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

No1ブロック

鶯もルーキーらしき初音かな

ルーキーという言葉が清々しい早春のお題に合っていてとてもいい句ですね。「鶯」と「初音」が季重なりですが意味が解り易いのでいいと思います。

No2ブロック

鶯の忍ぶ山樹に谺せり

鶯がこだまする山間や田舎の森や林で姿が見えずつい探してしまうことがよくあります。風流で上手くまとめられた句です。

No3ブロック

猿山のボスの交代春一番

春は出会いと別れ、人生の悲喜こもごも、会社なら転勤や昇格の季節ですね。猿山にもそんな人生の厳しい競争があるのでしょうか。春一番の季語が効いています。

No4ブロック

居の近く初音をやがて聞き慣れり

鶯が庭にも降りてくる鳥ですね。初々しい楽しそうな声がいつの間にか朝の日課のように囀り始める季節が関東でも、もう目の前だと感じます。

No5ブロック

還暦も古希も過ぎけり二月尽

二月が過ぎれば春本番。人生の春はもう過ぎて長寿の祝がひとつづつ思い出されるのでしょうか。長生きは何より幸せですね。

<総評>

今回は春のお題なので、明るい爽やかな句が目立ちました。「鶯」は春から夏まで各地でよく鳴いていますが、意外に気が付かないでいることも多い忙しない毎日です。まだ少しお題には早い時期だったかも知れませんが、そろそろうららかな日には囀りの中に鶯が聞こえてくる季節ですね。


2月の投句一覧

鶯のケキョで出発始発駅
鶯もルーキーらしき初音かな
競うかに鶯の多々庭の先
鶯の声がしたよなしないよな
閉校の決まりし母校卒業歌
味噌汁に浮かべた菜花ほろ苦し
鶯の忍ぶ山樹に谺せり
鶯の笛かと日光杉の森
猿山のボスの交代春一番
友偲ぶ満面の笑みと菜の花と
鎌倉にうぐいすの寺其処彼処
まだ姿見せず目白の緑濃く
鶯やあの娘この息子もお年ごろ
スマホ置き小説開く春の宵
居の近く初音をやがて聞き慣れり
ホーホーホー初々しくも鶯か
還暦も古希も過ぎけり二月尽
ジム帰りあがる呼吸に山笑う
二十分耳澄ませての初音かな
初音かと筝曲の音か池の鯉

(2月末〆切り分)

1月の点盛りの結果


2点句

雑煮餅四角く膨れ焦げ丸く
三日目の雑煮の餅のふやりとす
完敗の母校横目に雑煮喰い
すくすくと育てと年玉並べたり
初詣異国の言葉聞きながら

1点句

年毎に数の減りゆく雑煮餅
お雑煮のおかわり嬉し少し酔い
日本酒を御猪口に空けて雑煮締め
二日目の雑煮煮詰めてニュース見る
去年薄め今年濃いめの雑煮かな

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2月の主宰出句

2月の上野貴子(主宰)出句「淡雪」5句

淡雪を息で吹き消すウオーキング

戸惑いを淡雪として空晴れる

コンクリートの町を閉じ込め牡丹雪

朝晴れて淡雪闇に飛ばされて

濃茶入れとうに忘れた名残り雪

 

 

2月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

No1ブロック

3の句 耳すまし山寺の鐘初景色

除夜の鐘でしょうか。荘厳なお正月らしいところがいい句だと感じます。東京でも場所によっては鐘の音が聞こえるのかも知れませんね。地方の方のような気がしますがどうなのでしょうか。

No2ブロック

1の句  中吉に息災願う初神籤

おみくじに願をかける思いが伝わります。中吉でも吉ですから、悪くはない一年になるに違いないです。そんなお正月の楽しさを感じます。

No3ブロック

2の句 初景色カーテン越しに猫見つけ

冬は猫が炬燵で丸くなっているような部屋の片隅のいいお天気の窓辺のほのぼのとした景色が目に浮かびます。可愛らしいですね。窓の外か内か覗いているのでしょうか、楽しい句です。

No4ブロック

3の句 初景色壁に掛けたる富士の山

一月は富士山の写真が似合いますね。壁に大きな白い雪をかぶった初富士の写真が飾られてコロナ禍でもやっぱり富士山は日本一の山、拝みたくなります。

No5ブロック

3の句 初景色帰省の子らの話し声

子供たちが田舎へ帰る賑やかな駅や町の光景ですね。自然の景色のなかに賑やかな家族連れが戻って来る嬉しいお目出度い句ですね。

<総評>

今回は、お正月ということでお目出度い句が多く楽しい雰囲気が伝わります。いつもはなんでもない光景がお正月になると賑やかに華やぐ様子がよく解りました。今年も一年間いい年でありますように神様に拝みたくなるようなお正月らしい句が多く、嬉しい気分になります。

(2月7日)

1月の投句一覧

一年の感謝とともに初詣
光り居る庭が草々初景色
耳すまし山寺の鐘初景色
初景色天まで届け社頭鈴
中吉に息災願う初神籤
未来より望む田畑初景色
初景色変わらぬ空に手を合わす
商店街出店が並ぶ初景色
雲ひとつなき正月の墓参り
初景色カーテン越しに猫見つけ
戸を開けて頬の冷たさ初景色
神社より空が開けて初景色
花びら餅ひとつで祝う母卒寿
水鳥の湖に羽ばたく初景色
初景色壁に掛けたる富士の山
しゃんしゃんと下駄の子走る初景色
お年玉あげて喜ぶ歳になり
富士火口宇宙から見る初景色
初景色帰省の子らの話し声
綿あめがお目当ての列初景色

(1月末〆切り分)


12月の点盛りの結果 


3点句

着ぶくれて北ウィングの朝7時
義士の日のポストに喪中葉書あり


2点句

初霰ハンドル握る指に落ち
着ぶくれの所狭しと中華屋に
着ぶくれのチワワ主人の腕の中
義士の日の体育倉庫に太鼓一つ
着ぶくれて 満員電車が さらに密


1点句

着膨れて都下喧騒の街を行く
着ぶくれの寝屋朝刊の音届く
義士の日に ケンカの仲裁 町内会
着ぶくれて身うごき鈍し試着室
隠すこと何もなき町霙降る
初霙ポップソングの湿りたる
児のひとりまぶたに落ちる玉霰
グラウンドの 部員着ぶくれ 朝練習
霰降る色無き町の交差点

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