
1月の兼題「筆始」
新年になって初めて書または絵を揮毫(きごう)するために筆を取ること。
またその書いたものをいう。
大体二日に目出度い言葉を選んで書初めにすることが多く室内に飾ったり、学校で書初めを貼ったりする。
傍題には、「書初」「試筆」「吉書(きつしよ)」

1月の兼題「筆始」
新年になって初めて書または絵を揮毫(きごう)するために筆を取ること。
またその書いたものをいう。
大体二日に目出度い言葉を選んで書初めにすることが多く室内に飾ったり、学校で書初めを貼ったりする。
傍題には、「書初」「試筆」「吉書(きつしよ)」
1月の投句「雑煮」
雑煮餅四角く膨れ焦げ丸く
お雑煮のおかわり嬉し少し酔い
日本酒を御猪口に空けて雑煮締め
二日目の雑煮煮詰めてニュース見る
朝市の輪島懐かし能登惜しむ
No1ブロック
譲り合う様で取り合う雑煮かな
お雑煮を鍋に作るのが我が家ですが、きっと幾つ食べるかお母さんに聞かれておかわり出来るか御餅をたすかなんて家族で楽しいお正月の俳句ですね。
No2ブロック
義母白寿雑煮の餅はサイコロ大
九十九歳のお祝いは目出度いですね。人生百年時代のお手本です。お餅を食べられるほど元気で素晴らしい。素敵なお嫁さんの俳句ですね。
No3ブロック
完敗の母校横目に雑煮喰い
箱根駅伝でしょうか。サッカーも冬にありますが、お正月のお雑煮がさめてしまいそうな感じが伝わるので、駅伝かなぁ?残念ですが楽しい俳句です。
No4ブロック
すくすくと育てと年玉並べたり
子供のお年玉は可愛いですね。玉のお金で渡していた時代が懐かしくなる句ですね。今はお年玉袋にお札ですから、頂いた子のお母さんの句なのかも知れません。
No5ブロック
初詣異国の言葉聞きながら
コロナ禍以後に規制が解けて徐々に海外からの観光客の姿が増えて来ました。都会では特によく見かけますね。日本語に混じってさまざまな国の言葉が行きかうようになり活気に溢れる様子が解り嬉しい俳句です。
今年は一日から能登半島地震があり、驚く大災害となってしまいましたね。有名な観光地が被害にあいみるみる崩壊してしまう姿は胸が痛むばかりです。そんな今年のお正月だっただけに、少し投句が少なく、残念でした。今月はもう立春です。気を取り直して新たな自然の目覚めを喜びたいです。
1月の投句一覧
雑煮餅四角く膨れ焦げ丸く
譲り合う様で取り合う雑煮かな
年毎に数の減りゆく雑煮餅
お雑煮のおかわり嬉し少し酔い
三日目の雑煮の餅のふやりとす
義母白寿雑煮の餅はサイコロ大
日本酒を御猪口に空けて雑煮締め
完敗の母校横目に雑煮喰い
施設では雑煮出たかと母想う
二日目の雑煮煮詰めてニュース見る
雑煮食う国の覚悟に染まるなり
すくすくと育てと年玉並べたり
朝市の輪島懐かし能登惜しむ
去年薄め今年濃いめの雑煮かな
初詣異国の言葉聞きながら
(1月末〆切り分)
2点句
雪兎どこからが道か聞いてみる
また来るね握る母の手冬日和
赤き実をさんざ探せり雪兎
今年また年賀状書く有難さ
十箱の本断捨離す小晦日(こつごもり)
1点句
プチケーキ母と分け合う聖夜かな
祖母の家籠り真ん丸雪うさぎ
夫(つま)と行く宇治の河原に雪兎
雪猫に雪犬隣り雪兎
雪うさぎ名の無さそうな瞳をし
オンライン句会はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194
【芭蕉の詠んだお正月の句「新年」】
春立つや新年ふるき米五升
「新年」で探したところ芭蕉38才のころのこの句しかありませんでした。
江戸時代は立春がお正月だったことが良く解りますね。そこで、「餅」の句を探してみました。
餅雪をしら糸となす柳哉
餅を夢に折結ふしだの草枕
餅花やかざしにさせる娌(よめ)が君
誰が聟(むこ)ぞ歯朶に餅おふうしの年
煩(わずら)へば餅をも喰はず桃の花
鶯や餅に糞する縁のさき
やはり「餅」の句となるとお正月らしいですね。「餅」は季語としては冬ですが、それでも現代では春の季語とされている言葉との季重なりが目立ちます。
初春先酒に梅賣にほひかな(しよしゆんまづさけにうめうるにほひかな)
「初春にまず酒を飲み、梅を買う。その香りが心地よい」という意味になります。梅園で今でいう梅まつりのようなにぎやかな宴が開かれていたのでしょうか。しかし、この句は、単に酒と梅の香りが混ざり合うことを表現するだけでなく、新しい年の始まりに、人々が心を新たにし、希望に満ちた気持ちで新しい一年を迎えることを表しています。
幾霜に心ばせをの松かざり
古畑や薺摘行男ども
二日にもぬかりはせじな花の春
よもに打つ薺もしどろもどろ哉
元日は田ごとの日こそ戀しけれ
やまざとはまんざい遲し梅の花
元日や猿に着せたる猿の面
蒟蒻にけふは賣かつ若菜哉
蓬莱に聞ばや伊勢の初便
一とせに一度つまるゝ菜づなかな
むめがゝにのつと日の出る山路かな
初日の出の習慣は、日本古来のものであるようなのですが、明治以降に盛んになったと言われています。芭蕉の句にも「日の出」とあり「初日の出」とは詠んでいません。
芭蕉の時代には春とともにお正月を迎えますから、薺や若菜などの句が新年に詠まれています。今でも七草粥にその名残りがあります。元日や二日と言った三が日の句も詠まれています。
2024年1月オンライン句会「今月の一句 添削コーナー」
明けましておめでとうございます。
昨年中は何かとお世話になりました。まだまだ若輩者ですが、これからも俳句に精進してゆこうと決意を新たにしております。
これからもまた宜しくお願い致します。

1月の兼題 「雑煮」
餅を主に仕立てた汁もの。新年の祝賀などに食する。地方によってその仕立て方はさまざまで特徴がある。新年の季語。
傍題には、「雑煮餅」などがある。
1月の上野貴子(主宰)出句「初景色」5句
初景色天まで届け社頭鈴
商店街出店が並ぶ初景色
神社より空が開けて初景色
しゃんしゃんと下駄の子走る初景色
綿あめがお目当ての列初景色

1月の兼題「初景色」
元日に眺める晴れ晴れとした景色のことをいいます。
また、風光明媚なすぐれた景色ばかりでなく、ありふれた田舎の田んぼ道や見慣れた街並みもお正月になると目出度く感じられることをいいます。
傍題には、「初山河」
No1ブロック
4の句 着ぶくれて北ウィングの朝7時
旅行の句ですね。今年は規制のない久しぶりの冬で、海外に行かれたのでしょうか?素敵な句ですね。
No2ブロック
5の句 隠すこと何もなき町霙降る
雪が混じったような雨の事を霙(みぞれ)と言いますが、シャーペットのような透明感が雪の白さよりもさらに隠し事の無いという感覚でとらえていて面白いですね。
No3ブロック
1の句 着ぶくれの所狭しと中華屋に
狭いラーメン屋さんでしょうか。カウンター席しかない店にならんで待って着ぶくれたまま急いで啜る混むように食べる音が聞こえるようで楽しい句です。
No4ブロック
1の句 義士の日の体育倉庫に太鼓一つ
太鼓が古風な仇討ちを思わせます。倉庫にしまい込まれた古い太鼓でしょう。何だか時代が移り行く切なさを感じます。
No5ブロック
4の句 義士の日のポストに喪中葉書あり
「義士の日」という赤穂浪士の仇討ちを意味する季語にちょうど来た喪中の葉書の名前を見て驚く作者の姿が浮かぶ時代の流れを感じる素晴らしい句です。
今回の句会はお題「霰」以外に月末定例句会メンバーの参加が加わり、季語の勉強になる句が多かったです。東京では、なかなか霰に出くわさないのでちょうどよかったです。12月は「義士の日」があることふと思い出すと人の世の刹那を感じます。現代ではコロナ禍の厳しさが重なりますが、忠義心を敬う気持ちを改めて考えさせられますね。 (1月5日)
着膨れて都下喧騒の街を行く
おやつには 切腹最中 義士の日や
義士の日や俳句嗜(たしなむ)赤穂の士
着ぶくれて北ウィングの朝7時
垂れ目の子そっと霰に指触るる
初霰ハンドル握る指に落ち
着ぶくれの寝屋朝刊の音届く
義士の日に ケンカの仲裁 町内会
着ぶくれて身うごき鈍し試着室
帰国便着ぶくれのまま鼾(いびき)かき
隠すこと何もなき町霙降る
黄昏る門に一粒玉霰
着ぶくれの所狭しと中華屋に
義士の日は 仲直りして 鍋囲む
稜線や夕陽に染まる山眠る
着ぶくれのチワワ主人の腕の中
初霙ポップソングの湿りたる
結晶の花に涙の初霰
義士の日の体育倉庫に太鼓一つ
着ぶくれて 満員電車が さらに密
雲追いて芝に寝そべり冬の空
義士の日に百均で買う重曹粉
粗茶を汲み霙さなかをほっとする
児のひとりまぶたに落ちる玉霰
義士の日を生きる歴史の末端に
グラウンドの 部員着ぶくれ 朝練習
カサッカサッ落ち葉踏む音並木道
義士の日のポストに喪中葉書あり
みぞれの夜あすが来ること知つており
霰降る色無き町の交差点
2点句
草餅の黄粉気遣うお茶タイム
髪切って母を訪ねる小春空
1点句
店先に餅が出始め齢数え
天高し朝のテラスで深呼吸
面焦げ絵に描くような餅出来ぬ
餅肌のマスクのうざくコロナ時代
駅前のマルシェも仕舞い月の舟
蓬餅ずんぐり聳え皿に座す
お煎餅後ひく老舗の秘伝技
夜歩く片割れ月は雲隠れ
癒しこそ餅の持ち味きなこ餅
餅焼けば焦げも香ばし網模様
鏡餅かち割る幸を分け合って
オンライン句会LP画面はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194