10月の主宰出句
「ハロウイン」
改札口オレンジ色の夕茜
笑ってるハロウイン南瓜が夜半の町
魔女の声人ごみに消えハロウィン
子供らが仮装で騒ぐ幼稚園
園児らの仮装喜ぶコスプレママ
10月の主宰出句
「ハロウイン」
改札口オレンジ色の夕茜
笑ってるハロウイン南瓜が夜半の町
魔女の声人ごみに消えハロウィン
子供らが仮装で騒ぐ幼稚園
園児らの仮装喜ぶコスプレママ
9月投句
「名月」
満ち欠けに過ぎ行く今日の月拝む
かぐや姫いつかは月の御殿へと
あのあたり今年も月はまん丸く
名月を探す今年のカレンダー
五十路過ぎ人生百年月拝む
12月投句「葉牡丹」
葉牡丹のカラフルになり茎伸びる
陽の方へプランタ乗り越え葉牡丹
プランタの主役陣取り葉牡丹咲く
葉の渦を葉牡丹として春を待つ
葉牡丹を植える手袋厚きゴム
1月の投句「雑煮」
雑煮餅四角く膨れ焦げ丸く
お雑煮のおかわり嬉し少し酔い
日本酒を御猪口に空けて雑煮締め
二日目の雑煮煮詰めてニュース見る
朝市の輪島懐かし能登惜しむ
12月の投句「雪兎」
雪兎どこからが道か聞いてみる
雪達磨君とならんで雪兎
近所の子遊んだあとに雪兎
何の葉を耳にしましょか目にしようか
こんな日に電車ストップ雪兎
11月の上野貴子(主宰)出句5句
店先に餅が出始め齢数え
餅肌のマスクのうざくコロナ時代
草餅の黄粉気遣うお茶タイム
お煎餅後ひく老舗の秘伝技
餅焼けば焦げも香ばし網模様
10月の上野貴子(主宰)出句5句
菊の香を頼りに合わす手にお数珠
野菊咲くこの坂登る齢数え
今年また野菊の坂を里帰り
紫苑咲くこの空はいつまでも広く
花びらを一ひら散らし菊酒飲む
No1ブロック
4の句 美しき菊わが庭を選び咲く
菊に選ばれた庭とはどんな庭なのか、さぞ立派なお庭だろうと思いますが、意外なお庭なのかも知れませんね。そんな想像力を駆り立てられるようなところが面白いです。
No2ブロック
2の句 役目終え文字の消えかけ捨案山子
案山子が少ない東京暮らしには、捨て案山子を実際に見ることはなかなかできませんが、この時期にはお疲れ様の案山子のコミカルな姿が目に浮かびます。
No3ブロック
4の句 菊に雨こころの友に思い馳せ
「菊に雨」が効いていますね。「の」か「に」は短いだけに悩みますが、菊の様な素敵なお友達がいたのでしょうか。クラス会の集まりでも3年ぶりにあったのかも知れませんね。
No4ブロック
1の句 バス待ちの薄着を濡らす菊の雨
菊の咲く初秋の時期を詠まれていて、作者の情景が浮かびます。菊のような雨とはいい香りの恵みの雨でしょうか。少しづつ寒くなる薄着というところが面白いですね。「羅・うすもの」や「薄衣」だと夏の季語ですが、「薄着」なら夏だけに限らないという俳句特有の面白さもありいい句です。
No5ブロック
2の句 上手くなれ句集眺める夕時雨
句集を詠みながらご自分も上手くなりたいという想いがストレートに伝わり共感を呼ぶ秀句です。
今回のお題が「菊」だったので、美しい句が多かったです。重陽の節供は9月9日なのでもう少し「野菊」や「紫苑」のような自然に咲く秋らしい句が多いかと思いましたが、案外、生活にそった現代の句が集まり面白かったです。
(11月1日)
亡き父の郷より届く今年米
秋晴れや空の青さに背伸びして
菊の香を頼りに合わす手にお数珠
美しき菊わが庭を選び咲く
幼子をなぜに泣かせる菊人形
役目終え文字の消えかけ捨案山子
野菊咲くこの坂登る齢数え
菊の庭こんな私に詩を赦せ
円きものすべて愛しき手毬菊
山粧う川面に移る嵐山
今年また野菊の坂を里帰り
菊に雨こころの友に思い馳せ
バス待ちの薄着を濡らす菊の雨
山の宿友と浴びる湯秋月夜
紫苑咲くこの空はいつまでも広く
菊まつり野生の菊をのちに見む
気が付けば仏壇菊も途絶えがち
上手くなれ句集眺める夕時雨
花びらを一ひら散らし菊酒飲む
黄菊の朝の挨拶溢れ咲く
(10月〆切り分)
9月の点盛りの結果
3点句
盆踊り輪に交われば土地の人
踊り終え闇へ散りぢり解けゆく
2点句
盆踊自転しながら公転し
あぜ赤く一直線に彼岸花
「いい女」踊浴衣で気取る夜
1点句
和太鼓の響きに町は盆踊り
盆踊り宇宙をぐるり一回り
盆踊手も触れぬまま初デート
赤とんぼ田んぼの上のヘリコプター
オンライン句会LP画面はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194
踊りの輪太鼓を回り盆更ける
侵略の悲劇めぐる盆灯籠
切々と侵攻のニュース残暑の夜
盆踊り東京音頭に時忘れ
和太鼓の響きに町は盆踊り
No1ブロック
4の句 盆踊り輪に交われば土地の人
「土地の人」という下五のフレーズが印象的です。新しく越して来た方か、都会から田舎へ移り住んだのでしょうか。それとも旅先で盆踊りに混じって踊る旅浴衣姿の句なのでしょうか?どこかお盆の切なさが感じられます。
No2ブロック
4の句 あぜ赤く一直線に彼岸花
彼岸花は葉が無く真っすぐに列のように道端に咲く姿をよく見かけますね。紅い色が鮮やかでどこか血の色に似た奇抜なほどの美しさを上手く詠まれています。
No3ブロック
2の句 踊り終え闇へ散りぢり解けゆく
下五の「解けゆく」という表現が面白いです。溶けるのではなく「ほどける」とされて、盆踊りの浴衣姿が目に浮かびます。踊りの輪は曲が終わるとバラバラになる感じがします。長い街道を練り歩く列がばらける様子でしょうか。どちらともとれますね。
No4ブロック
3の句 「いい女」踊浴衣で気取る夜
浴衣の女性の色っぽい風情が感じられて「いい女」の姿が目に浮かびます。夏の女ですね。
No5ブロック
2の句 盆踊り宇宙をぐるり一回り
盆踊りの太鼓櫓を思い出しますね。輪舞というとモダンですが、日本の盆踊りも宇宙のように丸い輪になって踊る姿がぐるぐる回る楽しさを感じます。
今回は秋祭りとお盆の時期が混じったような時期となり残暑の厳しさよりも浴衣や夜の光景を詠んだ句が多かったです。やはり盆踊りは夜ですね。逆に明るい内から町を練り歩く姿を何だか懐かしく思い出しました。季語としてはややこしい時期で、「浴衣」「花火」などは夏の季語で「踊り」や「踊笠」「盆踊」などは秋の季語となります。
(10月3日)
踊りの輪太鼓を回り盆更ける
町は一つ三年越しの盆踊り
踊の輪きみの背中へあとすこし
盆踊り輪に交われば土地の人
侵略の悲劇のめぐる盆灯籠
盆踊りTVで観てる我もおどる
盆踊自転しながら公転し
あぜ赤く一直線に彼岸花
切々と侵攻のニュース残暑の夜
踊り終え闇へ散りぢり解けゆく
二の腕の眩しききみと踊る宵
彼岸花まっすぐ火花の通り道
盆踊り東京音頭に時忘れ
盆踊りにもグルーヴのありにけり
「いい女」踊浴衣で気取る夜
庭木まで蔦の葉絡まる廃家かな
和太鼓の響きに町は盆踊り
盆踊り宇宙をぐるり一回り
盆踊手も触れぬまま初デート
赤とんぼ田んぼの上のヘリコプター
<10月の点盛りの結果>
No1ブロック
盆踊り輪に交われば土地の人 三点句
No2ブロック
盆踊自転しながら公転し 二点句
あぜ赤く一直線に彼岸花 二点句
No3ブロック
踊り終え闇へ散りぢり解けゆく 三点句
No4ブロック
「いい女」踊浴衣で気取る夜 二点句
No5ブロック
和太鼓の響きに町は盆踊り 一点句
盆踊り宇宙をぐるり一回り 一点句
盆踊手も触れぬまま初デート 一点句
赤とんぼ田んぼの上のヘリコプター 一点句
主催の感想
今回は、3点句が2句ありました。
「盆踊り輪に交われば土地の人」
「踊り終え闇へ散りぢり解けゆく」
盆踊りは懐かしいものですね。土地柄の豊かな民謡や音頭が思い出されます。どちらの句も輪になって櫓を囲んで踊るイメージですね。動きのある言葉でまとめられていて躍動感が伝わります。
2点句には、個性的な句が選ばれましたね。
楽しい自由な発想が良かったようです。
5ブロックは、1点句で点がばらけてしまいました。
視点が似ていたのでしょうか。決め手が無かったようです。
こうしてみると纏まりのよい整った句にさらに作者の個性がある句が人気です。
これは以外に高度です。皆さんなかなかの腕前です。
(11月7日)
オンライン句会LP画面はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194