
10月の兼題「柘榴」
ザクロ科の落葉樹の実。拳くらいの大きさで球形をしている。
熟すと厚く硬い果皮が裂け、鮮紅色の多数の種子が現れる。食用にされる透明な外種皮は甘酸っぱい。花柘榴は結実しない。
傍題には、「石榴」「実石榴」など。

10月の兼題「柘榴」
ザクロ科の落葉樹の実。拳くらいの大きさで球形をしている。
熟すと厚く硬い果皮が裂け、鮮紅色の多数の種子が現れる。食用にされる透明な外種皮は甘酸っぱい。花柘榴は結実しない。
傍題には、「石榴」「実石榴」など。

9月の兼題「紫苑」
キク科の多年草の花で、庭園に植えられるが、自生もする。
九月の初旬ころに上部で多く枝分かれして、直径3センチほどの野菊のような淡紫色の花を多数つける。
傍題には「しをに」など。

8月の兼題「朝顔」
奈良時代に遣唐使が中国から薬用として種子を持ち帰ったと言われる。鎌倉時代以降に観賞用に栽培され、江戸時代に広く親しまれるようになった。
傍題には「牽牛花」「蕣(あさがお)」など。

7月の兼題「青嵐」
青葉の頃に吹き渡るやや強い南風をいう。
「せいらん」と読むと晴嵐とも書けるために、「あおあらし」と詠む習わしとなっています。

6月の兼題「(黒南風)梅雨晴れ間」
梅雨の最中にも晴れあがることがある。
五月晴と同じ意味ではあるが、「梅雨晴れ間」と言えば、入梅前の新暦5月頃の好天のことではない。新暦では6月頃のまさに梅雨の頃の好天を言う。
黒南風は、梅雨の頃に吹く湿った南風のこと。

5月の兼題「五月晴」
5月の空の晴れわたること。またはその晴れわたった空をいう。他に五月雨の晴れ間や梅雨の晴れ間をいう場合もある。
傍題に「梅雨晴れ間」「梅雨晴」など。

4月の兼題「水温む」
寒さがやわらぐと、太陽が暖かく沼や池の水に当たり、水が温くゆるんでくること。

3月の兼題「初桜」
その年になってはじめて咲く桜の花のこと。咲き始めたばかりの一輪二輪の花を目にした喜びが込められている。
傍題には「初花」など。

2月の兼題「鶯」
春を告げる鳥として馴染み深い。早春の平地で囀りはじめ、気温の上昇にともない冷涼な地帯に移動する。
「けきょ、けきょ」と続けて鳴くことを谷渡りと呼び珍重する。また「ホー、法華経」となくので「経読み鳥」ともいわれている。
傍題には「黄鳥(うぐいす)」「匂鳥(においとり)」「春告鳥」「初音」「谷渡り」など。
【芭蕉の詠んだお正月の句「新年」】
春立つや新年ふるき米五升
「新年」で探したところ芭蕉38才のころのこの句しかありませんでした。
江戸時代は立春がお正月だったことが良く解りますね。そこで、「餅」の句を探してみました。
餅雪をしら糸となす柳哉
餅を夢に折結ふしだの草枕
餅花やかざしにさせる娌(よめ)が君
誰が聟(むこ)ぞ歯朶に餅おふうしの年
煩(わずら)へば餅をも喰はず桃の花
鶯や餅に糞する縁のさき
やはり「餅」の句となるとお正月らしいですね。「餅」は季語としては冬ですが、それでも現代では春の季語とされている言葉との季重なりが目立ちます。
初春先酒に梅賣にほひかな(しよしゆんまづさけにうめうるにほひかな)
「初春にまず酒を飲み、梅を買う。その香りが心地よい」という意味になります。梅園で今でいう梅まつりのようなにぎやかな宴が開かれていたのでしょうか。しかし、この句は、単に酒と梅の香りが混ざり合うことを表現するだけでなく、新しい年の始まりに、人々が心を新たにし、希望に満ちた気持ちで新しい一年を迎えることを表しています。
幾霜に心ばせをの松かざり
古畑や薺摘行男ども
二日にもぬかりはせじな花の春
よもに打つ薺もしどろもどろ哉
元日は田ごとの日こそ戀しけれ
やまざとはまんざい遲し梅の花
元日や猿に着せたる猿の面
蒟蒻にけふは賣かつ若菜哉
蓬莱に聞ばや伊勢の初便
一とせに一度つまるゝ菜づなかな
むめがゝにのつと日の出る山路かな
初日の出の習慣は、日本古来のものであるようなのですが、明治以降に盛んになったと言われています。芭蕉の句にも「日の出」とあり「初日の出」とは詠んでいません。
芭蕉の時代には春とともにお正月を迎えますから、薺や若菜などの句が新年に詠まれています。今でも七草粥にその名残りがあります。元日や二日と言った三が日の句も詠まれています。