8月句会の選評

8月はネット句会がこれまでのオンライン句会と併用となりホームページが移行する6月から解りずらい時期ですが皆様からの選句の際に頂いた選評をこれからこのコーナーでご紹介してゆきたいと思います。

<7月の選句一覧より>

特選句:梅雨晴れ間商店街に笛太鼓

選評:上野貴子

下町の祭りの準備でしょうか。笛の音が風に響いてくる夕暮れ時を思い出して風情のあるいい句ですね。

 

特選句:古物商カビの匂いも売りにけり

選評:辻雅宏

諧謔味ある詠みで言い得て妙である。

 

特選句:子らはみな外国育ち子どもの日

選評:龍野ひろし

子供がすべて外国育ちとは現代を反映している

 

特選句:バラ線に囲まれ古壁黴となる。

選評:原田啓子

黴というと「古書」「風呂場」「書棚」「遺品「等をすぐ思い浮かべるところ、この句は有刺鉄線に囲まれた壁に注目。着眼点が新鮮。

 

特選句:保革油で黴遠ざくる登山靴

選評:北美三風

わかるわかる。この作業が楽しい。想いは山へ。情景が浮かびます。

 

 

 

 

4月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

<総評>

今月は「桜草」のお題だったため、投句が春らしく明るい句が多く感じました。今年もやっと動き出した感じですね。春はやはりすべての生き物に希望を与えてくれる季節ですね。

 

3月の点盛りの結果

1点句

東風吹いて洋服選ぶ迷う朝
桜草ものいいたげにほろりはらり
春の旅台南街の鉄窓花
九十九里白波寄せる桜東風

2点句

強東風やもつれ乱れしロングヘアー
親離れおたまじゃくしの川のぼり
城南宮小雨に煙る枝垂れ梅

 

 

4月の投句一覧

花影の湯に溶けてゆく日々の憂さ
卯の花腐し山間の拓けて別れ道
山笑ふ女体居並ぶ露天風呂
卯の花腐し人生は大波小波
移りゆく時惜しむ午後花曇り
歩き出す無人駅から燕飛ぶ
卯の花腐しポストに年金定期便
濃い薄い新茶か古茶か季節ゆく
コーヒーを淹れて卯の花腐しかな
山間に白く点れば卯の花腐し

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2月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

寒くなーい!朝から飛び跳ね春隣

上五の勢いと感嘆符の面白さや中七の動きのある表現に下五の季語で締めくくる。良くできた句ですね。型にはまらない出だしがとても好きな素敵な俳句です。

二色咲盆梅求めボロ市へ

世田谷ボロ市は季語にもなっている有名な行事ですね。この辺の方なら頷く共感の持てる秀句です。盆栽の梅の中でも紅白の二色が咲くものを探していらっしゃる作者のようすが目に浮かびます。

ほうとうの麺を手作り皆で食べ

麺から作るとはかなり凝った方ですね。それとも体験で作ってみたのかも知れません。それを皆で賑やかに食べるというところが楽しそうで羨ましい秀句ですね。

燕来る今日はマラソン日和なり

いいお天気に燕が飛んで来たのでしょう。そして、その日は東京マラソンだったのかな。何かマラソンに参加されたか、応援されているのか、運動不足になりがちな時期に頼もしい素敵な秀句です。

晴天に黒き矢印つばくらめ

燕の燕尾服のようなまさに翼を広げて飛ぶ姿が青空に移る光景を詠まれていますね。いつも同じ巣の場所にやって来るというどこか可愛い親しみのわく上手く纏まった素晴らしい句です。

<総評>

今回は早春らしく、燕や梅の句が多く、春の訪れを俳句に感じる句会でした。寒の戻りが厳しい毎日ですが、早く暖かな春が来るといいです。

 

1月の点盛りの結果

1点句

毛の先の乱れを直す筆始め                                                                                                                    全力走連凧空へ日本晴れ                                                                                                                            側道の椿の花や赤々と                                                                                                                             一文字を一糸乱れず筆始
ボロ市の店多くなり人の波                                                                                                                    息を呑み震え押さえて筆始                           また一年無沙汰を詫びる年賀状
キャンパスは試験の静寂春隣り                        数の子の塩抜き筋取り手を借りて                                                                                                      筆始め俳句初めの夕間暮れ

2月の投句一覧

燕来るふわり漂う陽の温み
春一番吹かれ立ち向かい大笑い
寒くなーい!朝から飛び跳ね春隣
氷上に立つ子と戯れ湯気が立つ
帰宅して焼き芋取り合う健やかさ                        燕来る小さな駅のホームにも
この場所にまた来ているねつばくらめ
抜け道を知っているのか燕来る
燕の巣見つけて嬉し駅の裏
時刻表見上げる先に燕来る                           紅梅や外装工事で枝切られ                          庭の梅穴かかえて満開に                            二色咲盆梅求めボロ市へ                           盆梅の満開見つめ父笑顔                           カメラ下げ梅園うろうろ老婆かな                       ほうとうの麺を手作り皆で食べ                        豆まきや鬼はいつでもパパの役                                                                                                           風を背に闊歩する我つばくらめ
晴天に黒き矢印つばくらめ
燕来る今日はマラソン日和なり
ランナーを見守る桜一分咲
海渡る燕旅人我も旅人

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6月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

黒南風に裏道あたりなまぬるく

黒南風という季題はなかなか詠みにくいですね。裏道と下五の「なまぬるく」がうまい時事句のようで、やんわりと季題に絞り込んでいるので面白いです。

日帰りのいで湯にまったり梅雨晴れ間

梅雨時のいで湯の温泉効果を狙っているのかなぁ???楽しい句です。

目的地コンビニだけの梅雨晴間

コロナ規制が少なくなっても梅雨時は何となく出不精になり易いですよね。ユーモアがあって都会的な感じがします。コンビニも冷房効いてるし日陰だし、という感じかな。

<総評>

今回は梅雨の時期なので詠みずらいお題で上手くまとめるのは大変だったと思います。こんな憂鬱な季節にはユーモアのある句がいいですね。晴れても猛暑との戦いがまた今年も長く続きそうです。

6月の投句一覧

雨晴れの鳥声いずれ伝話なる
黒南風に裏道あたりなまぬるく
黒南風に五分待ってと息切らす
塵は塵いうや黒南風鳶は鳶
なんだって出来る気がして梅雨晴れ間
日帰りのいで湯にまったり梅雨晴れ間
朝は降り梅雨晴れ間来てごろごろす
梅雨晴れ間大きな欠伸の迷い猫
袖なしのワンピース着る梅雨晴れ間
黒南風のとき閉じて出る日記帳
起ち上る力を持って梅雨の星
腰痛で知る梅雨時の空模様
目的地コンビニだけの梅雨晴間
黒南風が赤信号を通り抜け
炎天下配車アプリの返事待ち

(6月末〆切り分)

5月の点盛りの結果
 

2点句

五月晴やっと厚手のニット干す
町移り木立が変わる五月晴
五月晴むつかしいことあとまわし

1点句

五月晴いつもあなたがいればいい
こんな日も夕方がある五月晴
朝空がみるみる開け五月晴
めぐる日々あまりに早く五月晴
雨どいの一雫落ち五月晴
空の色移ろいやすく五月晴

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6月の兼題「(黒南風)梅雨晴れ間」

6月の兼題「(黒南風)梅雨晴れ間」

梅雨の最中にも晴れあがることがある。
五月晴と同じ意味ではあるが、「梅雨晴れ間」と言えば、入梅前の新暦5月頃の好天のことではない。新暦では6月頃のまさに梅雨の頃の好天を言う。

黒南風は、梅雨の頃に吹く湿った南風のこと。

 

5月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

五月晴やっと厚手のニット干す

今年は春から天候がはっきりしない嫌な気候ですね。五月は清々しい初夏の風薫る季節のはずが、ぐずぐずとやっとニットを干す気持ちがよく伝わります。

五月晴むつかしいことあとまわし

晴れ渡る空に見とれてしまい何だか何も考えたくないような季節感を上手く解り易くまとめていますね。共感します。

<総評>

今回は投句が少なく、ブロック分けが出来なかったのが残念です。次回の投句お待ちしております。

 

5月の投句一覧

五月晴いつもあなたがいればいい
こんな日も夕方がある五月晴
朝空がみるみる開け五月晴
五月晴やっと厚手のニット干す
めぐる日々あまりに早く五月晴
雨どいの一雫落ち五月晴
町移り木立が変わる五月晴
編みぐるみ一緒にお出かけ五月晴れ
空の色移ろいやすく五月晴
五月晴むつかしいことあとまわし

(5月末〆切り分)

4月の点盛りの結果
 

2点句
一年生制服の袖手を隠す
房総の潮風うける花見酒

1点句
旅先の水温む朝ししおどし
手を合わすお地蔵様の顔に蜂
ため息も吹きこみ青きシャボン玉
水温むひょんと跳ね飛ぶ水溜り
願かける音羽の滝の水温む
平穏な日々に感謝の花見酒
水温む飛沫(しぶき)とばして洗う顔
両の手の十指に朝の水温む
銀閣寺侘び寂びの中さくら色
よちよちと小雀一羽駐車場
軒先に猫が住みつく菜種梅雨
スイッチを入れず蛇口の水温む
草萌ゆる復興祈るコンサート
水温むをのこもすなる厨ごと
五月雨てどこに忘れたジャンプ傘
迷い猫くるりと逃げる蜂の音

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ようこそオンライン句会へ!

今月のひと言

9月からオンライン句会が始まりました。
これまでのネット句会を更に進化させたオンライン句会では
投句や選句をすべてオンラインで完結できる仕組みです。
オンラインではなかなか聞けない選評や選者のご意見などなど
中身の濃い内容になるかと考えています。ご質問などは投句や選句の際のお申込みフォームからお気軽にお聞きください。

これからこのオンライン句会で自由で楽しい俳句ライフをお過ごしください。

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