11月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

高千穂峡錦秋見上げ小舟漕ぐ

秋が遅くて短いこの頃ですが、そんな短い秋の紅葉の素晴らしい景色が目に浮かぶ秀句です。秋も深まり東京ではこれからが黄葉の季節ですね。

露天風呂鼻歌漏れて星月夜

星月夜の季語が最後の下五で絶景の美しい句に仕上げていて素敵な俳句です。気持ちよさそうな作者の気持ちがよく解ります。

山道を踏みしめている秋麗(あきうらら)

山道を歩いている作者の姿が浮かびます。トレッキングでしょうか。山は不思議な力で人を引き付けて秋のよいお天気の日の森林浴の心地よさが伝わります。

境内の落ち葉集めて描くハート

ハートの形の落葉もありそうですが、そんな落葉そのものを集めてハートの形を描いているのですね。優しい住職さんなのでしょう。楽しい素敵なお寺さんの句です。

初時雨部屋着のままのカフェオーレ

寒くなり始める初冬の季語に部屋着のままという面白いスチエーションです。カフェオーレはホットだと思いますので、はっきりしないお天気なので、ふらっと外に出たけれど時雨にあってカフェで一休みしているのかな。朝、起きぬけの朝時雨の句と読む方がいいかも知れません。ドラマがあって面白い句です。

<総評>

秋も深まりとうとう東京でも紅葉がはじまった今年の初冬らしい絶景の句が多かったです。美しい自然は人の心を癒してくれますね。自然災害の多い最近ですが、何とか美しい観光地の景色がそのままに残されたらいいです。

 

10月の点盛りの結果

2点句

柘榴酒で祝うノーベル文学賞
鳥の影追えば石榴の竹の庭
背を越えて実石榴割れる垣の内

1点句

実石榴の庭園和むお茶タイム
本当は泣きたい夜もある割れ柘榴
木戸の奥あれは石榴と茶室まで
にごり酒友の愚痴聞く長き夜
千秋楽はねた満月にうさぎ
渡り鳥みな旅の目をし居るらし
色の濃いジュースに石榴健康食

 

11月の投句一覧

高千穂峡錦秋見上げ小舟漕ぐ
初時雨両手で包むティーカップ
実る穂やキャンパスは田の大谷クン
境内の落ち葉集めて描くハート
米不足殊更敬う新嘗祭
露天風呂鼻歌漏れて星月夜
秋天に溶ける機影の銀の腹
山道を踏みしめている秋麗(あきうらら)
もどかしや剥けそで剥けぬ衣被(きぬかつぎ)
初時雨部屋着のままのカフェオーレ
吾の留守父母は家中に初時雨
旅人と足跡重ね初時雨
ぐずぐずとゆく生涯や初時雨
ぽつねんと石の個性や秋の径
一日寝しゅわと消え行く数え日を
足ばやに傘など持たず初時雨
初時雨帽子で弾く朝の町
気が付けば何時しか長袖初時雨
こんな時急ぎの用事初時雨
初時雨捲り忘れたカレンダー

次回の投句&選句ご案内リンクなど

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