今月のオンライン句会投句の講評
No1ブロック
流星や路面電車の消える町
路面電車のある町に住んでいる私は、これはもう無くなるという意味ではなくゆるやかにカーブして町の中に消えてゆくのだと読み取りました。終電でしょうか。夜の町と一瞬の流星がロマンチックな素敵な句です。
No3ブロック
流星や宇宙の彼方指さして
可愛いお子さんを詠まれているのでしょうか。大人でも流れ星を指さすことはありますのですんなり共感しました。とっても素直な素晴らしい俳句ですね。
No4ブロック
いわし雲カモメの艦隊伊根の海
伊根の海はやはり舟屋の辺りの湾岸でしょうか。美しい海にカモメが群れを成している空には秋のいわし雲が広がるという絶景ですね。海と空の対比が素晴らしい美しい句です。
No5ブロック
天気図の日本列島赤まんま
思わず上手いと拍手しちゃいますね。猛暑が厳しい毎日で天気予報の色分けが、毎日真っ赤だということを「赤まんま」とかけているとは。お赤飯のようにお目出度いといいのですが、厳しすぎますよね。
シート敷き息のみ待つや流星群
夜空の星をシートに寝転がってみているのでしょうか。高原などではこうした経験がありますが、流星群が見えるタイミングが待ち遠しい気持ちが上手く表現されている素敵な句です。
(今回は2ブロックなし5ブロック2句のイレギラーでした。)
<総評>
お題のイメージがロマンチックなので、素敵な句が多かったようです。願い事を祈る瞬間の切なさや楽しさが複雑な想いとしてそれぞれの俳句の中に自然に詠み込まれていて読んでいて心躍る感じがしました。まだまだ暑い毎日ですが元気にご健吟下さい。
8月の投句一覧
流れ星何祈ろうか追い付かず
流星や路面電車の消える町
幼き日まぶたに浮かぶ流れ星
移り行く夜風に流星が落ちる
解夏(げげ)の駅富山ブラック塩辛し
流れ星おとぎ話の母の声
寝苦しく見つめる闇を星が飛ぶ
鳰(にお)の海巨神の如き処暑の雲
流星や宇宙の彼方指さして
神殿は遠い昔の星の地図
いわし雲カモメの艦隊伊根の海
流れ星幾千万の願い乗せ
幻の極楽探し星が飛ぶ
天気図の日本列島赤まんま
シート敷き息のみ待つや流星群
2点句
昼並みの製氷機鳴る熱帯夜
風鈴も猫も動かぬ軒の下
ラジオから意外な懐メロ熱帯夜
熱帯夜冷たき場所を探る足
1点句
寝入りばな麻の手触り熱帯夜
寝返りでさえ煩わしい熱帯夜
熱帯夜解けぬ問いが駆けめぐり
熱帯夜ハッカ油の母の知恵
熱帯夜吾子の寝姿目がまわり
「ひと夏の恋」という名の冷酒飲み
熱帯夜祖母の思い出高地の屋
次回の投句&選句ご案内リンクなど
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