今月のオンライン句会投句の講評
No1ブロック
小山にも一樹りっぱに山桜
小さな山に一本の桜の木が凛々しく咲いている姿が目に浮かびます。どこか時代を越えた映画のワンシーンのようですね。
No2ブロック
登山客頭上に舞い散る山桜
コロナ明けの清々しい山の空気に桜が舞い落ちてくるなんて、素晴らしいですね。なかなか体験できませんが、東京では高尾さんあたりでも案外登山が出来ると聞きます。気持ちがよさそうなコロナ明けらしい一句です。
No3ブロック
山桜啄むすずめ一羽二羽
啄むという表現がどこか俳句らしい高原のような句ですね。雀などの小鳥や虫は、桜の花の蜜に寄ってきます。勿論、蝶もいますね。そんな春の優しい長閑な一齣が目に浮かびます。
No4ブロック
山桜麓から村ひと続き
「山笑う」という季語がありますが、山の麓から村まで山道が村へ降りてくるのでしょうか。山桜が自然に自生している山の笑うような景色から村へと続く道の両脇に植えられた桜の並木道までどこまでも続いているような春らしい田舎の農村なのでしょうか。暖かさを感じて素晴らしいです。
No5ブロック
紅の天女降り立つやまざくら
美しいですね。お能の天女の羽衣のようです。山桜は白っぽいものが多いのですが、この山桜は赤く染まりくれない色にみえるのでしょうか。それとも夕焼けに染まり日の暮れに天女の幻を見ている句なのでしょうか。美しいですね。
<総評>
お題の影響か、古風で美しい句が多く感じました。今年は桜の開花が記録的に早く、山々が美しく彩られて春らしい光景が多かったようです。
少し投句が少なかったので残念ですが、来月はもう少し投句が増えますよう、お待ちしておりま~す。
4月の投句一覧
小山にも一樹りっぱに山桜
山桜のぼり下りで観る景色
山桜まだ見ぬ海を臨むよに
散り敷きて花びら纏う山桜
登山客頭上に舞い散る山桜
角島へ橋の雲より山桜
山桜啄むすずめ一羽二羽
ふもとより空へと続く山桜
山桜瀬戸の小浜の大漁旗
山桜麓から村ひと続き
いくたびも向かう吉野の山桜
巌陰の伝説偲ぶ山桜
紅の天女降り立つやまざくら
上り坂ひと息ついて山桜
時忘れ寄せ来る波を桜貝
2点句
波一つ立たぬ浄土や春の海
二胡の音のせて浜風春の海
引き潮にゆるく弧を描く春渚
春の川滔々と鳥の影映す
1点句
春の海眺める親子のシルエット
潮風に別れの船出春の海
春の海風に合わせて波の音
春濤や指さし数える伊豆七島
春の浜海草絡む忘れ舟
旅に出てバス来ぬ停車場長閑なり
春の海S字模様の絶え間なく
次回の投句&選句ご案内リンクなど
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