今月のオンライン句会投句の講評
全力走連凧空へ日本晴れ
お目出度いお正月らしい俳句ですね。「凧」は春の季語ですがこの句を詠めば「凧揚げ」の句でいいと読み取りました。今はもう2月で暦の上では春ですが、投句されたのは先月なので、当季で新年の句ですね。
ボロ市の店多くなり人の波
世田谷名物のボロ市の句ですね。まるでイモ洗いのような人混みで有名な季語「ボロ市」ですが、世田谷線の駅を降りて少しづつボロ市通りに近づく様子を詠まれたのかな。同時に人の波が怒涛のように押し寄せて来る賑やかな様子が年末年始のいい句ですね。コロナ禍以降の賑わいを詠まれていて楽しい俳句です。
キャンパスは試験の静寂春隣り
ちょうど当季そのものですね。年が明けるとお受験世代の学生たちは毎日緊張が続いていつの間にか春がそこまで来ている正念場です。共感が持てる秀句です。
また一年無沙汰を詫びる年賀状
まったくそのとうりですね。一年の始まりに安否の確認でいつものご無沙汰を詫びるめったに会えない知人や遠い親戚とせめて年賀状くらいはと、そんな年のはじめの風物詩です。
数の子の塩抜き筋取り手を借りて
数の子はお節料理に欠かせないお正月料理です。ついつい出来合いの物を買ってしまいますが、筋を取るには一苦労ですね。お手伝いしてくれる娘さんと楽しい年用意の俳句に感じます。
<総評>
お正月はやはりお目出度い句がいいですね。今年は何かと忙しなく過ごしてしまいましたが、昨年のような大災害が起きずにどうにかお正月が過ごせてほっとしています。楽しい俳句が多くて良かったです。今年こそは巳年にあやかっていい脱皮の年にしたいですね。
12月の点盛りの結果
2点句
キャンパスに黄金色なる落葉舞い
1点句
母宛ての葉書数える去年今年
軒下に葉牡丹は陽を散りばめて 数へ日や何度も見直すカレンダー
靴下を下げてサンタの来る日待つ
数へ日や予約しようか美容院
貰い受けし葉牡丹ひやり縁の下
葉の渦を葉牡丹として春を待つ
日を浴びて散らぬ葉牡丹どつしりと
1月の投句一覧
毛の先の乱れを直す筆始め
全力走連凧空へ日本晴れ
側道の椿の花や赤々と
新しく筆ペン揃え筆始め
初詣徒歩10分の腹ごなし
今場所は綱取りかかる人見つめ
一文字を一糸乱れず筆始
初春や憂いも溶かす露天風呂
ボロ市の店多くなり人の波
息を呑み震え押さえて筆始
キャンパスは試験の静寂春隣り
ボロ市や車椅子では進めない
筆始め俳句初めの夕間暮れ
また一年無沙汰を詫びる年賀状
数の子の塩抜き筋取り手を借りて
次回の投句&選句ご案内リンクなど
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