3月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

No1ブロック

初桜ひとつ前の停留所

桜が咲き始めるとつい行き先を変えていつもとは違う停留所でありて桜並木を歩いているのでしょうか。そんな作者が思い浮かびます。今年は開花が遅かったので待ち遠しくてやっと咲いた桜が嬉しい句ですね。共感します。

No2ブロック

初桜待ちくたびれて開く宴

お花見の句ですね。まったく今年の桜は待ちくたびれました。作者の気持ちがストレートに解り易く表現されていて楽しいお花見が目に浮かびます。

No3ブロック

医院訪う多くのひとの初桜

病院への通い路に桜がやっと咲いたのですね。沢山の人が行き交う病院のようで、私もよくこの時期に定期検診に世田谷の桜並木を通っていたことを思い出します。

No4ブロック

みどり児の光さす方初桜

可愛い赤ちゃんの笑顔に桜が咲いて笑っている様子でしょうか。暖かな春の日射しが感じられる素晴らしい俳句です。

No5ブロック

初桜くぐり今年の記念とす

やっと咲き始めた桜の枝を潜り今年もお花見の宴につくのか席を取るのか、手に取るように枝に咲き始めた桜が美しい姿が浮かぶ秀句ですね。

<総評>

桜のお題でしたので、やはり美しい俳句が多く、今年は開花が遅かったことが俳句からも読み取れます。東京の開花は29日でしたので、ちょうどお題にあって詠み易かったのかもしれませんね。芭蕉が「奥の細道」の旅に出たのが弥生27日頃と言います。その頃は桜が満開で江戸時代でも美しい花の季節の旅立ちだったようです。今年はまさにそんな初桜の時期でした。

 

3月の投句一覧

買ってこい辛口清酒桜餅
雨の町切なく淡く初桜
初桜すりきずほどの傷心も
初桜ひとつ前の停留所
麗らかやゆっくりの登るモノレール
10年の時を耐え抜き初桜
初桜つまらぬ地にも嬉しきかな
初桜待ちくたびれて開く宴
駘蕩と野草商う野猿園
今どこに誰が呼ぶのか初桜
医院訪う多くのひとの初桜
初桜見るたび思う過ぎし日々
灯されて沼暗くなる初桜
ひととせのひと昔なり初桜
われ二度目母には初の桜かな
みどり児の光さす方初桜
恋猫のわたしはシャミという名前
夕べまだ莟のままで桜待つ
初桜くぐり今年の記念とす
初桜歩みも時もフリーズして

(3月末〆切り分)

2月の点盛りの結果

 

3点句

鶯のケキョで出発始発駅
猿山のボスの交代春一番
スマホ置き小説開く春の宵

2点句

鶯の笛かと日光杉の森
ジム帰りあがる呼吸に山笑う

1点句

鶯もルーキーらしき初音かな
閉校の決まりし母校卒業歌
味噌汁に浮かべた菜花ほろ苦し
まだ姿見せず目白の緑濃く
ホーホーホー初々しくも鶯か
二十分耳澄ませての初音かな
初音かと筝曲の音か池の鯉

次回の投句&選句ご案内リンクなど

オンライン句会はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194