3月の兼題「春の海」

3月の兼題「春の海」

冬の間、波の荒かった海も、春になると穏やかな波が寄せては返すようになる。
長閑な海を想像するが、近代俳句では想像外の激しさを詠うこともある。ことに東日本大震災以降は俳句としても、穏やかで長閑な海ばかりではないようです。

傍題「春の浜」「春の渚」「春の磯」「春の岬」

 

 

1月の主宰投句

1月の上野貴子(主宰)出句「初景色」5句

初景色天まで届け社頭鈴

商店街出店が並ぶ初景色

神社より空が開けて初景色

しゃんしゃんと下駄の子走る初景色

綿あめがお目当ての列初景色

 

2月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

No1ブロック

3の句 耳すまし山寺の鐘初景色

除夜の鐘でしょうか。荘厳なお正月らしいところがいい句だと感じます。東京でも場所によっては鐘の音が聞こえるのかも知れませんね。地方の方のような気がしますがどうなのでしょうか。

No2ブロック

1の句  中吉に息災願う初神籤

おみくじに願をかける思いが伝わります。中吉でも吉ですから、悪くはない一年になるに違いないです。そんなお正月の楽しさを感じます。

No3ブロック

2の句 初景色カーテン越しに猫見つけ

冬は猫が炬燵で丸くなっているような部屋の片隅のいいお天気の窓辺のほのぼのとした景色が目に浮かびます。可愛らしいですね。窓の外か内か覗いているのでしょうか、楽しい句です。

No4ブロック

3の句 初景色壁に掛けたる富士の山

一月は富士山の写真が似合いますね。壁に大きな白い雪をかぶった初富士の写真が飾られてコロナ禍でもやっぱり富士山は日本一の山、拝みたくなります。

No5ブロック

3の句 初景色帰省の子らの話し声

子供たちが田舎へ帰る賑やかな駅や町の光景ですね。自然の景色のなかに賑やかな家族連れが戻って来る嬉しいお目出度い句ですね。

<総評>

今回は、お正月ということでお目出度い句が多く楽しい雰囲気が伝わります。いつもはなんでもない光景がお正月になると賑やかに華やぐ様子がよく解りました。今年も一年間いい年でありますように神様に拝みたくなるようなお正月らしい句が多く、嬉しい気分になります。

(2月7日)

1月の投句一覧

一年の感謝とともに初詣
光り居る庭が草々初景色
耳すまし山寺の鐘初景色
初景色天まで届け社頭鈴
中吉に息災願う初神籤
未来より望む田畑初景色
初景色変わらぬ空に手を合わす
商店街出店が並ぶ初景色
雲ひとつなき正月の墓参り
初景色カーテン越しに猫見つけ
戸を開けて頬の冷たさ初景色
神社より空が開けて初景色
花びら餅ひとつで祝う母卒寿
水鳥の湖に羽ばたく初景色
初景色壁に掛けたる富士の山
しゃんしゃんと下駄の子走る初景色
お年玉あげて喜ぶ歳になり
富士火口宇宙から見る初景色
初景色帰省の子らの話し声
綿あめがお目当ての列初景色

(1月末〆切り分)


12月の点盛りの結果 


3点句

着ぶくれて北ウィングの朝7時
義士の日のポストに喪中葉書あり


2点句

初霰ハンドル握る指に落ち
着ぶくれの所狭しと中華屋に
着ぶくれのチワワ主人の腕の中
義士の日の体育倉庫に太鼓一つ
着ぶくれて 満員電車が さらに密


1点句

着膨れて都下喧騒の街を行く
着ぶくれの寝屋朝刊の音届く
義士の日に ケンカの仲裁 町内会
着ぶくれて身うごき鈍し試着室
隠すこと何もなき町霙降る
初霙ポップソングの湿りたる
児のひとりまぶたに落ちる玉霰
グラウンドの 部員着ぶくれ 朝練習
霰降る色無き町の交差点

次回の投句&選句ご案内リンクなど

オンライン句会LP画面はこちらから https://onlinekukai.jimdofree.com/?preview_sid=573194