11月の兼題「餅」
餅は正月用に多く用いられて、お正月に食べるために搗くので新年の前に行われるとして冬の季語になっています。「年用意」などと同じですね。
ちょうど11月になると徐々にお正月の準備をし始めたのが昔の人の生活でした。今ではクリスマスや年末商戦が賑やかで、まだまだお正月の準備には早いものですが、お餅そのものは一年中ありますね。
また、新米が出回る頃ですので、もち米にも美味しい新米が出来るのだと思います。
お餅と言えば「餅搗」がやはり一番すぐに思い出されますが、各家庭で食べる餅は、家で搗く場合と賃餅(ちんもち)といって餅屋や米屋に注文して搗いてもらう場合がありました。かつては道具を担いで市を回り、餅搗唄に合わせて餅を搗く稼業があったといいます。現代では、電気の餅搗き機が多くなりました。
田舎でも杵と臼で餅搗をする姿はほとんど見かけなくなりましたね。
傍題には「餅搗」「餅米洗ふ」「餅搗唄」「賃餅」「餅筵」「餅配」なと。
