11月のオンライン句会

今月のオンライン句会投句の講評

No1ブロック

4の句 美しき菊わが庭を選び咲く

菊に選ばれた庭とはどんな庭なのか、さぞ立派なお庭だろうと思いますが、意外なお庭なのかも知れませんね。そんな想像力を駆り立てられるようなところが面白いです。

No2ブロック

2の句  役目終え文字の消えかけ捨案山子

案山子が少ない東京暮らしには、捨て案山子を実際に見ることはなかなかできませんが、この時期にはお疲れ様の案山子のコミカルな姿が目に浮かびます。

No3ブロック

4の句 菊に雨こころの友に思い馳せ

「菊に雨」が効いていますね。「の」か「に」は短いだけに悩みますが、菊の様な素敵なお友達がいたのでしょうか。クラス会の集まりでも3年ぶりにあったのかも知れませんね。

No4ブロック

1の句 バス待ちの薄着を濡らす菊の雨

菊の咲く初秋の時期を詠まれていて、作者の情景が浮かびます。菊のような雨とはいい香りの恵みの雨でしょうか。少しづつ寒くなる薄着というところが面白いですね。「羅・うすもの」や「薄衣」だと夏の季語ですが、「薄着」なら夏だけに限らないという俳句特有の面白さもありいい句です。

No5ブロック

2の句 上手くなれ句集眺める夕時雨

句集を詠みながらご自分も上手くなりたいという想いがストレートに伝わり共感を呼ぶ秀句です。

<総評>

今回のお題が「菊」だったので、美しい句が多かったです。重陽の節供は9月9日なのでもう少し「野菊」や「紫苑」のような自然に咲く秋らしい句が多いかと思いましたが、案外、生活にそった現代の句が集まり面白かったです。

(11月1日)

10月の投句一覧

亡き父の郷より届く今年米
秋晴れや空の青さに背伸びして
菊の香を頼りに合わす手にお数珠
美しき菊わが庭を選び咲く
幼子をなぜに泣かせる菊人形
役目終え文字の消えかけ捨案山子
野菊咲くこの坂登る齢数え
菊の庭こんな私に詩を赦せ
円きものすべて愛しき手毬菊
山粧う川面に移る嵐山
今年また野菊の坂を里帰り
菊に雨こころの友に思い馳せ
バス待ちの薄着を濡らす菊の雨
山の宿友と浴びる湯秋月夜
紫苑咲くこの空はいつまでも広く
菊まつり野生の菊をのちに見む
気が付けば仏壇菊も途絶えがち
上手くなれ句集眺める夕時雨
花びらを一ひら散らし菊酒飲む
黄菊の朝の挨拶溢れ咲く

(10月〆切り分)

月の点盛りの結果 

3点句
盆踊り輪に交われば土地の人     
踊り終え闇へ散りぢり解けゆく    

2点句
盆踊自転しながら公転し       
あぜ赤く一直線に彼岸花       
「いい女」踊浴衣で気取る夜     

1点句
和太鼓の響きに町は盆踊り      
盆踊り宇宙をぐるり一回り      
盆踊手も触れぬまま初デート     
赤とんぼ田んぼの上のヘリコプター  

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