10月の兼題「菊」

10月の兼題「菊」

菊の原産は中国大陸。日本には奈良時代以降に渡来、江戸時代に改良が進み、四君子の一つとされています。四君子(しくんし)とは、蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉。

菊は、品種が非常に多く、花色は白、黄、桃、紅など様々です。園芸上は大菊、中菊、小菊に分かれて、花の形状により管物(くだもの)、厚物、平物などに分けられます。その系統として、嵯峨菊、伊勢菊、肥後菊、美濃菊、江戸菊、奥州菊などがあります。また、花を食用とする品種もあります。鑑賞用として世界中で栽培されています。

俳句では、春の桜と並び称されている日本の代表的な花です。菊の花には延命長寿の滋液が含まれるという伝説があり、平安時代の宮廷では菊酒を賜る行事が行われたといいます。これが9月9日の重陽の節句です。

江戸時代以降は園芸用の多彩な品種が栽培されるようになるので、庶民にも人気が高まり菊花展などで競われています。明治以降には重陽の菊祭りに変わって菊人形などの飾りを競う行事が盛んになりました。

傍題には、「重九」「菊の節句」「菊の日」「今日の菊」「菊酒」「菊の宴」「重陽の宴」など。